刀の手入れ方法
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1.下拭きをします。
 錆防止の為にひいた油も古くなると酸化して、逆に油錆がでるようになるので、出来るだけ綺麗に拭き取ります。
  <拭い方>
@ハバキ元で、拭い紙を棟側から当て、刃先を親指で軽く押さえる ような気持ちで挟みます。
A力を入れず、上へ上へと静かに拭きます。
B切先は特に力を抜いて形に添って拭いていき、スッと抜いていきます。
※刃は薄刃仕上げとなっているため、十分気を付けて下さい。
※下拭いとは・・・古い油や汚れを拭いとることです。
2.打粉をかけます。
  <打粉のかけ方>
@刀の表のハバキ元から切先の方へ平らにムラなくポンポンと軽く叩くように打粉をかけます。
A裏に返して今度は逆に切先からハバキ元の方へ同様に打ち粉をかけます。
B棟にも軽く打粉をかけます。
3.上拭いをします。
 拭い紙を新しいものに変え、下拭いと同様の方法で拭うことです。
 上拭い・・・打粉をかけたものを拭うことです。
4.錆が出ていないか、キズその他の故障がないか確かめます。
 上記問題があった場合、当店にご相談下さい。
5.油をひきます。
@油塗紙に新しい油を染み込ませます。
A左手に刀を持ち、右手で油塗紙を刀の棟の方から当てて、 拭いと同じようにハバキ元から刃先に向かって薄くムラなく塗ります。
※油を染みこませる時、油が少なすぎると全体にムラなく塗れませんし、 多すぎると油が流れて鞘を損じます。適度に・・・